実習・ソフトウェア無線通信のためのディジタル信号処理入門

実習・ソフトウェア無線通信のためのディジタル信号処理入門
―― 電波に直結!フィルタ,信号発生器,各種演算器を計算で実現する

   

※※※ このセミナの最新の開催について ※※※

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新しいセミナは こちら(ES15-0001) をご覧ください
【開催日】2015年1月17日(土) ~ 2015年1月18日(日) 10:00-17:00 2日コース
【セミナNo.】ES14-0144  【受講料】128,000円(税込)
【会場】東京・巣鴨 CQ出版社セミナ・ルーム [地図]
セミナ会場

 CQ出版社のTRX-305MBキットをベースに,SDRを題材にしてディジタル信号処理を勉強しながらそれを応用し,自学のベースのヒントを得ることを目的とする.
 初めにキットを組み立て,標準の動作をするまでを説明し,参加者に実際に体験していただく.組み込み済みのディジタル信号処理はかなりのところまで機能があり,それを体験してキットを完成させる.
 次に,その組み込まれたディジタル信号処理の説明を聞きながら,基本的動作原理を理解する.そこから,その応用で,自分なりの特性のフィルタを組み込むところまでを実習する. フィルタを設計するソフトは無料で提供する.これを通して,どのようにこの基板を使って,自分の機能を組み込むかを理解する.

*実習で使用したフルディジタルRF信号処理実験ボード[アクリル・ケース付き] (TRX-305A,定価88,000円)は,お持ち帰りいただけます.ただし,TRX-305を作るためには,フルディジタル・トランシーバ仕上げセット[無線機ケース付き] (TRX-305B,TRX-305Aなし,定価99,500円)をご購入いただく必要があります.

〔1日目]TRX-305MBキットの組み立てソフトの組み込み,動作確認まで
1.TRX-305MBキットの動作原理
 1.1 このキットでどのようなことができるか
 1.2 このキットでの信号の流れを説明
    ブロック図をもとに,アナログ信号処理と対比しながら信号処理の流れを説明
 1.3 1GHz信号発生IC AD9957の基本動作原理
 1.4 受信機としての性能とディジタル信号処理
 1.5 オプション基板の紹介とできること
2.TRX-305MBキットの説明と組み立て
 2.1 キットに含まれる部品の説明
 2.2 部品を基板にはんだ付けしよう
 2.3 電源を投入し基本的な電圧電流などの確認
 2.4 ファーム・ウェア書き込みソフトのインストール
 2.5 TRX-305MB基板にファーム・ウェアを書き込む
 2.6 パソコンにターミナル・ソフトをインストール
 2.7 TRX-305MBとパソコンとをUSBケーブルで接続確認
 2.8 テスト信号を送信してみよう
 2.9 ラジオ放送を受信してみよう

〔2日目]組み立てた基板を自分だけの設計をする実習と,そのベースとなるディジタル信号処理の説明
3.ソフトウェア・ラジオの基礎とディジタル信号処理
 3.1 一般的なディジタル信号処理の基礎
 3.2 送信のディジタル信号処理の説明
 3.3 受信のディジタル信号処理の説明
4.オリジナルのフィルタを作ろう
 4.1 FIRフィルタの原理とその設計方法
 4.2 設計したフィルタをいかにしてFPGAに組み込むか
 4.3 実際にQuartusを使ってFPGAを設計してみる
 4.4 設計したFPGAをTRX-305MB基板にダウンロード
 4.5 目的のフィルタ特性が得られられたか特性測定
5.FPGAでFM変調テスト信号を作ろう
 5.1 ディジタル信号処理でFMを変調する原理を学ぶ
 5.2 実際にFM変調のコードをQuartusを使って設計する
 5.3 実際にコンパイルしTRX-305MBにダウンロードする
 5.4 変調した微弱FMを受信機につないで,目的の動作をしているかを確認
 5.5 AD9957に接続するためのオーバー・サンプリングCICフィルタを理解する

実習に使用するTRX-305メイン・ボード
実習に使用するフルディジタルRF信号処理実験ボードTRX-305MB

完成したTRX-305本体
完成したフルディジタル・トランシーバTRX-305本体

●対象聴講者
・ソフトウェア・ラジオに興味があり,その信号処理を理解し,実際にハード・ウェアで体験したい方
・ディジタル信号処理を自分で勉強するに際して,元となる基礎を理解しそれを展開するハード・ウェアを組み立てたい方
・TRXー305MBのキット組み立てに自信がなく,一緒に組み上げて完成させたい方
・ディジタル信号処理を理解して応用したい方
・ソフトウェア・ラジオのベースとなるハード・ウェアの理解をしたい方

●講演の目標
・TRX-305MBを一緒に組み上げて,完成まで持っていく
・TRX-305MBの内部のハード・ウェアの仕組みを理解する
・TRX-305MBのFPGAやDSPの信号処理の理解をする
・自分なりのディジタル・フィルタを設計してそれを組み込み体験する
・ディジタル信号処理を実装するのに必要なツールや環境などを理解する


【受講者が持参するもの】
筆記用具.開発用ノート・パソコン.(推奨スペックはお申込み時にご確認ください.ノート・パソコンをご持参できない方は,事務局より貸し出しますので,お申込み時にご依頼ください.)電卓.

【講師】
西村 芳一 氏〔株式会社エーオーアール 九州R&D 取締役部長〕
 1977年ソニー㈱入社。厚木工場にて放送機器の開発に従事。1992年タスコ電機㈱入社。無線データモデム、静止画モデムの開発に従事。2000年㈱エーオーアール入社。広帯域受信機の開発に従事。現在に至る。


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コース

 2日コース

カテゴリ

 回路・電子部品
 基板・ノイズ

シリーズ

 

特徴

 KIT付き
 講師実演
 実習

キーワード

 FPGA
 アナログ
 アマチュア無線
 オーディオ
 ソフトウェア
 ディジタル信号処理
 高周波
 通信
 電子工作

セミナ事務局からのお知らせ


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