FPGAで作る!省電力エッジAIチップ~ハードウェア推論IP【作成編】(ハード系エンジニア対象)【オンライン限定セミナ】

FPGAで作る!省電力エッジAIチップ~ハードウェア推論IP【作成編】(ハード系エンジニア対象)【オンライン限定セミナ】
―― 画像の推論ならやっぱり畳み込みニューラルネットワーク!

  

【開催日】2023年10月14日(土) 10:00-17:00 1日コース
【セミナNo.】ES23-0082  【受講料】29,000円(税込)
【会場】オンライン限定セミナ

※本セミナはZoomを使ったオンライン限定セミナです.
詳細は,オンライン限定セミナについてをお読みください.

 ディープラーニングのハードウェア化に挑戦する.特殊なIPコアや高位合成などは使わずに「力技」でHDL化する.
 本セミナでは「畳み込みニューラルネットワーク(CNN)」で「推論」を行う.推論IPの「作り方」がテーマである.
 CNNは正解率が高くなるが(GTSRBというドイツ道路標識データセットで98%台),そのぶん演算量が増えて複雑になる.CNNのプログラムはPythonで書かれており,畳み込みが4層,全結合が2層と多層にわたるが,一つずつ丁寧にHDL化する.
 その後論理シミュレーションし,Pythonと結果が一致することを確認する.CNNは重み係数が膨大になるが,FPGAで使用できる乗算器には限りがあるので,「ビットシフト」により「乗算器を使わない乗算」を行う.
 また,重み係数のHDLファイルはExcel+VBAで自動生成させる.本セミナは「ハードウェア推論IP」自体の設計から論理シミュレーションまでを中心に説明するが,DE1-SoCというFPGAボードに実装し,CMOSカメラ・モジュールからのカラー動画をリアルタイム認識するようすも簡単に紹介する。
 また,作成した推論IPを,別の推論対象(信号機等)に転用する例も紹介する。
 「使い方」に関しては別セミナFPGAで作る!省電力エッジAIチップ?ハードウェア推論IP【活用編】を用意している.

●対象聴講者
・ある程度HDLが理解できる人(ハード系エンジニア向け)
・電気製品にディープラーニングを組み込みたい人
・ディープラーニングを高速化,低消費電力化したい人
・FPGAに興味がある人
・Pythonで書かれたアルゴリズムをHDL化したい人
・動画のリアルタイム認識がしたい人
 講師サイト(後述)に目を通しおくと理解の助けになる

●講演の目標
・大量な積和演算を必要とするアルゴリズムを実装する際,CPUやGPUの他に「FPGA」という選択肢が一つ増える
・並列化,パイプライン化ができるのでCPUより高速化が可能であり,GPUと比べて低消費電力になる
・Pythonで書かれたアルゴリズムをハードウェア化する手順が分かる
・特殊なライブラリ,高位合成ツールを使わず,FPGAベンダ・デバイスに依存しないHDLを作成する
・一つの推論IP(HDL)を複数の認識対象に使い回せる
・複数の認識対象を複数のFPGAで処理してマイコン等で集中管理することも可能

●内容
1 推論IPを使ってみる~本セミナの最終目標
 1.1 道路標識の認識をハードウェア化してみた
 1.2 同じ推論IP(HDL)を複数の認識対象に使い回す
 1.3 複数のFPGAからの情報を集中管理するFPGA/マイコン

2 PythonからExcelまで
 2.1 本セミナのロードマップ
 2.2 Pythonを走らせる(小数→整数化により認識率98→95%台)
 2.3 PythonをExcelに移植する(整数なので結果はピタリ一致する)

3 HDLを書く前に決めておくこと
 3.1 HDLの全体構成
 3.2 畳み込み4層+全結合2層で認識
 3.3 各層間のRAMを考える
 3.4 各層の係数ROMを考える
 3.5 スループットを決める

4 畳み込み1層目のHDL化
 4.1 重み係数ROMのデータは9ビット(VBAで自動生成)
 4.2 積和演算の回路図とタイムチャート
 4.3 積和演算のHDLを書く
 4.4 RAMアクセスの回路図/タイムチャート/HDL
 4.5 論理シミュレーションとPython/Excelの答え合わせ

5 畳み込み2層目のハードウェア化
 5.1 重み係数ROMのデータは3ビット(VBAで自動生成)
 5.2 乗算器を使わないビットシフト乗算
 5.3 プーリング回路で出力を間引く
 5.4 RAMアクセスの回路図/タイムチャート/HDL
 5.5 論理シミュレーションとPython/Excelの答え合わせ

6 畳み込み3,4層目のハードウェア化
 6.1 RAMアクセスの回路図/タイムチャート/HDL
 6.2 論理シミュレーションとPython/Excelの答え合わせ

7 全結合5,6層目のハードウェア化
 7.1 RAMアクセスの回路図/タイムチャート/HDL
 7.2 論理シミュレーションとPython/Excelの答え合わせ

8 全層繋いでシミュレーション
 8.1 パイプラインとは流れ作業のイメージ
 8.2 各層間はRAM(ピンポンモード)で繋ぐ
 8.3 論理シミュレーションとPython/Excelの答え合わせ

コラム FPGA実装の手順

●講演の参考文献,参考URL
1. 講師サイト:http://digitalfilter.com/gtsonhw/gtsonhw01.html



Pythonでの結果


Excelでの結果がPythonと一致している


論理シミュレーションの結果がPythonと一致している


ロジックアナライザでFPGA内部を見るとPythonと一致している


道路標識のリアルタイム認識-FPGAで作る省電力エッジAIチップ


ロジックのみで省電力!組み込み用AIチップ


道路標識の認識を信号機の認識に変更


認識結果をUARTでホストFPGAに送る



【受講者が持参するもの】
オンライン限定で基本的に実習なしだが,PC(OS:Windows 10以降,64bit)に下記ソフトウェアをインストールし,講師サイトに目を通しおくと理解の助けになる.
・Anaconda(セミナではJupyter Labを使用)
・ExcelまたはLibreOffice
また,FPGAプログラムには以下のソフト・ハードが必要。
Quartus Prime Lite Edition 15.1以上(開発ソフトウェア)
DE1-SoC(テラシック社製FPGAボード)
OV5642カメラモジュール(日昇テクノロジー版推奨)
カメラ取り付け用アダプタボード(デジタルフィルター社)(*1)
(*1)下記サイトの左上「基板・ソフト販売サイト」から購入できる.
http://digitalfilter.com/jpindex.html

【講師】
岩田 利王 氏〔株式会社 デジタルフィルター 代表取締役〕
 音声・画像などのデジタル信号処理システム,VHDL/VerilogによるFPGA(Xilinx, Altera),dsPIC, ARM Cortex,MSP430等マイコンシステム,ラズベリーパイ,Arduino,Windowsアプリケーション,スマートフォンアプリ(Android/iPhone),プリント基板などの開発に従事.「実践ディジタル・フィルタ設計入門」,「dsPIC基板で始めるディジタル信号 処理」,「FPGAスタータ・キットで初体験!オリジナル・マイコン作り」,「FPGAパソコンZYBOで作るLinux I/Oミニコンピュータ」などCQ出版社から著書多数 .
講師サイト:http://digitalfilter.com/


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キーワード

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