CMOS,CCDイメージセンサの基礎と応用

CMOS,CCDイメージセンサの基礎と応用
―― イメージセンサの動作原理,機能,性能から信号処理まで


【コース】1日コース,7時間(昼休み1時間を含む)【内容のカスタマイズ】可能.要相談
【セミナNo.】ESKY21 【出張範囲】全国

 イメージセンサは,1980年代後半からビデオカメラに,撮像管に代わって固体撮像素子のCCDイメージセンサが使われ始めたのを皮切りに,ディジタル・カメラなどに応用が広がった.今日ではスマートフォンから自動車にいたるまで身近なところにCMOSイメージセンサを使ったカメラがあらゆる場面で使われるようになった.
 電子の目とも呼ばれるイメージセンサは,このように身近でありながらなかなかその本当の姿を知られていないのが現実であり,本講義はその基礎から応用までを丁寧にわかりやすく解説する.
 構成は,イメージセンサ関係を専門とするのに必要な基礎的な理解を築いたり,あるいはイメージセンサを応用するのに必要な知識を得ることができるようにしている.加えて,系統的に学ぶのに専門書や多くの論文を読む必要があるところ,ここで大筋の理解ができることを目指している.
 なお20年以上継続してきた本セミナは,テキストの改訂とともに内容をアップデートし,特に近年CCDイメージセンサに代わってよく使われるようになったCMOSイメージセンサを充実させた.

*本セミナのテキスト
本セミナのテキストは,講師 米本和也著「改訂 CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」(JAN9784789845410)です.CQ出版社が発行している単行本です.

*本セミナのサブテキスト
本セミナのサブテキストとして,講師オリジナルの資料を用意します.

●対象聴講者
・イメージセンサを基礎から学びたい方
・カメラの設計者
・イメージセンサを計測に応用することを検討している研究者
・知的財産を業務としている方
・半導体プロセス技術者
・カメラ信号処理技術者
・イメージセンサの設計者

●講演の目標
・イメージセンサとは何か(原理から性能,機能,応用まで)が分かる
・カメラの性能が何によって決まるかが分かる
・イメージセンサの基礎を理解することでカメラの性能を改善できるようになる
・イメージセンサ開発の入り口に立てる
・画像処理にイメージセンサの特徴を生かせるようになる

●内容
1.イメージセンサの動作原理
 1.1 撮像の概念
 1.2 4つの基本動作
 1.3 画素の構造と詳細な動作
 1.4 操作と信号出力
2.機能
 2.1 電子シャッタ
 2.2 静止画撮像の動作シーケンス
 2.3 画素加算
 2.4 光学的黒
3.性能
 3.1 感度
 3.2 ダイナミックレンジ
 3.3 ノイズ
 3.4 解像度
 3.5 蓄積の同時性
4.応用技術
 4.1 カメラレンズと画素
 4.2 カラー化方式
 4.3 信号処理の基本
5.Appendix
 5.1 放射量と測光量
 5.2 相関2重サンプリング
 5.3 空間サンプリングと偽信号

●使用するテキスト
・米本 和也;『改訂 CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用』,CQ出版社,2018年10月.
(サブテキストとして,講師のオリジナル資料も用意する)




【ご用意いただくもの】
筆記用具

【講師】
米本 和也 氏〔PixArt Japan CTO、博士(工学)〕
 1984~2001年 ソニーでCCDおよびCMOSイメージセンサ研究開発
 2001~2003年 Samsungでイメージセンサ研究開発
 2002年 早稲田大学博士課程後期終了 博士(工学)
 2003~2009年 パナソニック イメージセンサ開発GM
 2009~2012年 プライムセンサージャパン取締役
 2012年~ Quantum and Wave Imaging Laboratory代表
 2012年~ (株)東芝S&S社嘱託
 2016年~ ソニーセミコンダクターソリューションズ(株)に戻る
 2018年~ PixArt Japan株式会社 取締役CTO
 著書「改訂 CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」(CQ出版社)
 著書「CCD/CMOSイメージセンサの性能と測定評価」(CQ出版社)