※本セミナはZoomを使ったオンライン同時開催セミナです.
オンライン受講を希望される場合は,セミナ申込後,メールでご連絡ください.
詳細は,オンライン同時開催セミナについてに記載されていますので,必ずお読みください. 「ミリ波レーダはとにかく分かりにくい」という嘆きをよく聞きます.本屋には教科書が売られてますが,やたら数式を並べて物理的イメージが沸かない解説や,既に使われない古い技術の解説が多く,講師自身も入門者時代に大変苦労しました.この体験を踏まえ本セミナは,レーダ入門者が最初の壁を乗り越えるお手伝いを目指したものです.
ミリ波レーダの2大市場のうち,規模は②が圧倒的に大きく,難易度も②が圧倒的です.しかしあまり知られてませんが,原理については①が②を学ぶ基礎という関係です.講師自身も過去に,まず①から入門して②へ進みました.
①幼児置き去りセンサを代表とするバイタル(=生体信号)センサと、スピードガン
②車載レーダを代表とする,イメージングレーダ
このような背景から,本セミナは下記構成にしました.①も②も説明しますが,①が②の基礎であること,CQセミナでは電機業界の参加者が多いことを踏まえ,①の比重を大きくしたことが特徴です.
・まず①の原理・物理的イメージを,ほぼ数式を使わず,マウスで動かせるアニメーションで体感して掴んで頂く.特に,「位相を測定する」という現代レーダの本質を掴んで頂く.
・その理解に基づいて,②の「2次元レーダ」までの原理を,やはりアニメーションや体験プログラムで掴んで頂く.
・残った時間で,②の中級レベルの補足説明を可能な限り行います.
・最新の車載レーダ技術は,②の上級レベルになります.説明時間が足りませんが,「こんな知識が求められる」というリストだけは示します.
●対象聴講者
これからミリ波レーダを始めたいが,何から勉強して良いか分からない,と壁を感じている初学者の方がターゲットです.
●講演の目標
・ミリ波レーダの原理を,なるべく数式を使わず,体験的・ビジュアル的・直感的に把握できる.
・2大市場(車載レーダとバイタルセンサ)や初級・中級・上級向けの知識を,整理して順番に提供する.結果的に,初級~中級の途中までの知識を1日で得られる.
●内容
1. 導入
1.1 ミリ波レーダの2大方式
1.2 ミリ波レーダの2大市場
1.3 ミリ波レーダ技術は1日では説明できないぐらい広い.学ぶターゲットを絞ろう.
1.4 他センサと比べた,ミリ波レーダの利点
1.5 他センサと比べた,ミリ波レーダの欠点
2. バイタルセンサとスピードガン
2.1 空中を飛ぶミリ波電波のイメージを,動くアニメーションで掴もう.
2.2 正弦波の「位相」という,非日常的な概念に慣れよう.
2.3 「位相」 に注目すると,1mm以下の微小な距離変化を測定できる.
2.4 微小な距離変化測定を活かした2大アプリが,「バイタルセンサ」 と 「スピードガン」
2.5 バイタルセンサ開発の注意点
2.6 「バイタルセンサ」「スピードガン」 は、車載レーダを学ぶ基礎にもなる.
3. イメージングレーダ(初級)
3.1 FFTアルゴリズムに慣れさえすれば,静止状態の1~3次元イメージングレーダは何とかなる.そして,FFTアルゴリズムに慣れる近道は,数学ツール(Matlab等)を使い倒すこと.
3.2 「1次元測距レーダ」 は,バイタルセンサで用いた 「ドップラーレーダ」 と双対な関係.
3.3 「2次元イメージングレーダ」 の原理
4. イメージングレーダ(中級)
4.1 イメージングレーダ信号処理は,「デジタル信号処理」の一種
4.2 FFTアルゴリズムの細かい知識
4.3 「1次元レーダ」 のチャープ設計が出来れば,レーダ技術者として一人前
4.4 「2次元レーダ」 の細かい補足
4.5 ほぼ全ての市販レーダチップが搭載する機能「MIMO」
4.6 車載レーダの速度測定原理
4.7 比較的よく出会うゴースト現象
5. イメージングレーダ(上級)
※時間が足りず説明できないが,講師が知る範囲で,車載レーダ界の話題のリストを紹介.
位相差を手抜きで計算できる簡略化モデル
2次元レーダ信号処理の流れ