実習・LTspiceで学ぶ電子部品とシグナル/パワーインテグリティ解析の基礎【オンライン同時開催セミナ】

実習・LTspiceで学ぶ電子部品とシグナル/パワーインテグリティ解析の基礎【オンライン同時開催セミナ】
―― L,C,MOSFETの基本特性から伝送線路の理解とモデル作成,SPICE活用まで

  

【開催日】2023年4月20日(木) 10:00-17:00 1日コース
【セミナNo.】ES23-0015  【受講料】29,000円(税込)
【会場】東京・巣鴨 CQ出版社2Fセミナ・ルーム [地図]
セミナ会場

※本セミナはZoomを使ったオンライン同時開催セミナです.
オンライン受講を希望される場合は,セミナ申込後,メールでご連絡ください.
詳細は,オンライン同時開催セミナについてをお読みください.

 LTspiceを使ってシグナル/パワー・インテグリティ解析(Si,Pi解析)のための基礎理論を習得することを目的としたセミナである.
 最初に電子回路を構成するインダクタ,キャパシタ,MOSFETの基本特性を理論式とLTspiceを使って解説を行う.LTspiceを使って特性の可視化を行っているため,理論式の理解が不十分でも直感的な理解が可能である.
 さらに,SiだけでなくPi解析の基礎となる伝送線路の基本理論と伝送線路モデルの作成方法に関する解説を行った後,フラットケーブルを使用した実験系の測定結果とSPICEシミュレーション結果の比較を行う.
 信号源モデルとして4種のモデル(SPICE,ビヘイビア,pwl電源,IBIS)の違いの解説も行う.
 参考資料としての活用を考慮した200ページを超えるセミナテキストと約40回路のLTspiceファイルを提供するが,LTspiceの一般的な使い方を解説することを目的としていないため,SPICEの基礎やインストール,LTspiceの基本操作方法などの項目についてはセミナでは簡単な説明とする.

●対象聴講者
・SPICEを使ったSi,Piシミュレーションを精度良く行いたい方
・インダクタ,キャパシタ,MOSFETの基本を定量的に学びたい方
・電気系設計の中級経験者
・LTspiceで回路入力~過渡解析ができる方

●講演の目標
・インダクタ
  基本特性,寄生素子と周波数特性を理解する
  配線インダクタンスの考え方を理解する  
・キャパシタ
  基本特性,寄生素子と周波数特性を理解する
・MOSFET,CMOS inverter
  単体MOSFETの基本特性を知る
  inverter動作,充放電電流,貫通電流を理解する
  CMOS回路の動作スピード,消費電流の電源電圧とVt依存性を理解する
  ESD破壊と保護回路の動作を知る
・伝送線路
  ケーブルの仕様書から伝送線路のラダーモデル化,シミュレーション回路の作成,transient,ac解析が出来る
  特性インピーダンスの物理的意味,インピーダンスマッチングを理解する
  適正ラダー分割数を理解する
  プリント基板の断面形状から伝送線路パラメータの抽出手段を知る
・Power Distribution Network(電源分配回路網)
  基本概念が解る,PDNのSPICEモデル化の方法を知る
  ターゲットインピーダンスを理解する

●内容
1. セミナ概要
  ・講座の狙い,到達目標
  ・講座内容
  ・セミナの進め方
2. SPICEについて
  ・SPICE概要
  ・SPICEの解析領域
  ・SPICEのできること,できないこと
  ・LTspiceを業務で使用する場合の注意点
3. LTspiceの入手とインストール
  ・インストーラ入手とインストール
  ・サンプル回路
  ・ライブラリファイル構成
  ・インストール
  ・関連情報の入手
  ・ツールバービヘイビア
4. LTspiceを動かしてみよう
  ・ショートカットキー
  ・基本設定
  ・解析回路の作成
  ・transient解析1
  ・transient解析2
  ・ac解析
  ・グラフスケールの合わせ方
5. インダクタ
  ・チップインダクタの構造
  ・チップインダクタの等価回路と周波数特性
  ・インダクタンスの理論式
  ・配線間隔とインダクタンス
  ・リードインダクタンスの近似式
  ・シミュレーションでの注意点
6. キャパシタ
  ・チップセラミックキャパシタの構造
  ・キャパシタの理論式
  ・チップセラミックキャパシタの等価回路と周波数特性
  ・キャパシタの等価回路と周波数特性
  ・積層セラミックキャパシタ容量の電圧依存性
7. MOSFET,CMOS Inverter
  ・電流電圧特性理論式
  ・SPICE Level 1モデル
  ・MOSFET (Level 3)の静特性
  ・LTspiceで使用できるMOSFETモデル
  ・Inverter等価回路
  ・Inverter静特性
  ・Inverter過渡特性
  ・buffer Inverter,unbuffered Inverterの違い
  ・Inverter 駆動能力
  ・Inverter 消費電流
  ・ring oscillator
  ・プロセスコーナーモデル
  ・ESD破壊
  ・Level=3パラメータを使ったfitting
8. 伝送線路
  ・実験とシミュレーション
  ・インピーダンス整合の基本的考え方(DC,AC)
  ・SPICEモデルパラメータ
  ・SPICEシミュレーション
  ・ラダーモデルにおける適正分割数
  ・フラットケーブル以外の伝送線路SPICEモデル
  ・LVDS伝送路のシミュレーション
9. Power Distribution Network(PDN)
  ・デカップリングとバイパスコンデンサ
  ・ターゲットインピーダンス
10. SPICEにおけるモデルの違い
  ・compact modelとbehavior model
  ・S-parameter model
  ・IBIS model
  ・IBIS modelの限界と新しいmodel
  ・Si,Piシミュレーション比較(SPICE,ビヘイビア,pwl電源,IBISモデル)
11. 電圧源・電流源の便利な使い方
  ・電圧制御電圧源
  ・ビヘイビア電流源
12. モデルのライブラリ化
  ・モデルのLTspiceへの導入方法
  ・ライブラリ関連ファイルに関する知識
  ・.libと.symのあるモデルのLTspiceへの導入方法
  ・.modだけのモデルのLTspiceへの導入方法
13. その他の機能
  ・.meas(グラフ読み取り,演算コマンド)
  ・rawファイルを使った.measure処理による計算
  ・シミュレーション結果のexport


伝送線路ラダーモデルにおける適正分割数(定量的理解)<br/>
伝送線路ラダーモデルにおける適正分割数(定量的理解)



【受講者が持参するもの】
・筆記用具
・オンライン受講の場合,LTspice 17.1.8をインストールしたPC

【講師】
青木 正 氏〔TEQ Consulting 代表〕
 ・半導体メーカー(約10年)
  光半導体の信頼性技術,CMOS ICの回路設計
 ・光学・OA機器メーカ(約30年)
  購入半導体の品質保証システムの構築,信頼性評価,故障解析,製造工程評価
  ディスプレイモジュールのシミュレーションモデル開発,ドライバIC開発,電気系開発
  特殊エリアセンサーの開発,エリアセンサーの製品技術
  社内電気系研修コンテンツ開発・講師
 ・コンサルタント事務所設立(3年)
  シミュレーションモデル,SiPi EMC,信頼性設計に関するコンサルティング
  技術人材開発に関するコンサルティング



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カテゴリ

 回路・電子部品
 基板・ノイズ

シリーズ

 

特徴

 オンライン同時開催セミナ
 実習

キーワード

 アナログ
 ノイズ
 伝送技術
 電源

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