ビギナー講座:現場で本当に役立つ高周波技術の基礎と必須知識【オンライン同時開催セミナ】

ビギナー講座:現場で本当に役立つ高周波技術の基礎と必須知識【オンライン同時開催セミナ】
―― 短時間でスムーズにCMOSワンチップ時代の実務に入るために

   

※※※ このセミナの最新の開催について ※※※

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新しいセミナは こちら(ES22-0107) をご覧ください
【開催日】2022年4月20日(水) 10:00-17:00 1日コース
【セミナNo.】ES22-0015  【受講料】23,000円(税込)
【会場】東京・巣鴨 CQ出版社2Fセミナ・ルーム [地図]
セミナ会場

※本セミナはZoomを使ったオンライン同時開催セミナです.
オンライン受講を希望される場合は,セミナ申込後,メールでご連絡ください.
詳細は,オンライン同時開催セミナについてに記載されていますので,必ずお読みください.


 「高周波回路は難解でハードルが高い」と嘆く声が多い.本セミナは,そんな高周波回路の初学者が最初の壁を乗り越えるお手伝いをすることを狙いとしている.
 現在筆者は人類が広く商用化した最も高い周波数帯である79GHz帯レーダの仕事をしているのだが,その現場で日々目にする高周波回路屋の実態は,大学や教科書で学ぶ世界とは別世界である.79GHz帯でもCMOSワンチップ化が高周波回路屋の仕事を奪い,生き残りのためには何らかの形で仕事の幅を広げて行かなければならない.
 第1部では,高周波回路屋が置かれたこのような厳しい現状や,生き残りのためにシフトすべき新時代の知識を説明する.
 第2部と第3部では,高周波の物理現象を,できるだけ噛み砕いて,サンプルプログラムやビデオも使って視覚的にイメージをつかんで頂く.低周波回路と高周波回路は何が違うのか? マクスウェル方程式はどういう意味か? 無線技術の基礎となる回線設計とはどういうものか? 分布定数回路の上では何が起きているのか? マクスウェル方程式については,簡単な電磁界解析法(FD-TD法)のプログラミングも紹介する.最後に,現在も通販で手軽に購入できる高周波(分布定数)回路の実例を解説する.
 高周波回路のハードルが高い原因の一つは,ツール類(測定機やシミュレータ等)が高価で総額数千万円の設備投資になりかねないことである.この状況を受けて,なるべくお金を掛けずに,場合によっては個人の趣味レベルで高周波回路を始めるための,ツール類を説明する.フリーウェアだけでは足りない部分(例えば測定機)も,安上がりで済ませる方法を説明する.

●対象聴講者
・これから高周波回路を担当して行くことになったが,マクスウェル方程式,電磁波,分布定数回路,アンテナ,等と聞いて何やら難しそう,何から勉強して良いか分からない,と壁を感じている初学者の方

●講演の目標
・これから高周波回路を担当して行く初学者が,とりあえず学ぶべき知識の全体像をつかむことができる.
・不必要に難解な知識を学ぼうとして行き詰まって回り道することなく,逆に必須知識を見落としてしまうこともなく,最短距離でスムーズにCMOSワンチップ時代の実務に入れる.

●内容
1. 今時の高周波回路屋の厳しい現実
 1.1 高周波基板から高周波回路が消え,仕事の中身が変わった
 1.2 唯一残ったアンテナにも,大きな変化の波が
 1.3 変わり行く市場が,新しい知識を要求する

2. 空中を飛ぶ電波のイメージをつかもう
 2.1 正弦波は複素平面で表現する
 2.2 たぶん,ミリ波レーダによるバイタルセンサが最もイメージをつかみやすい
 2.3 そもそもなぜアンテナは電波を放射できるの? (マクスウェル方程式)
 2.4 アンテナの基礎知識
 2.5 電波はどれだけ遠くまで飛ぶの? (回線設計)

3. 基板に閉じ込められた電波のイメージをつかもう
 3.1 高周波回路は,過渡応答だけで動き,小さな正弦波で満たされている
 3.2 基本となるマイクロストリップ線路の性質
 3.3 不連続部で起きる現象を,過渡応答として眺める
 3.4 λ/4線路は特別な意味を持つ
 3.5 分布定数回路の実例

4. 高周波回路の仕事をなるべく安く始めるためのツール類
 4.1 書籍の紹介
 4.2 回路シミュレータ
 4.3 電磁界シミュレータ
 4.4 高周波基板設計にも使える 基板CAD
 4.5 高価な高周波測定機は,主要都道府県の工業技術センターで借りる




高周波(分布定数)回路の例1




高周波(分布定数)回路の例2



【受講者が持参するもの】
無し.フリーウェア(Qucs, KiCad)の使い方を説明したり,サンプルプログラム(Matlab, Octave)を配布したりするのだが,特にセミナ中にPCでリアルタイムに実行する必要は無い.

【講師】
天野 義久 氏〔神奈川工科大学(KAIT) 先進自動車研究所 DIVPプロジェクト 特任研究員〕
 京都大学電気学科卒後,電機業界(京セラとシャープ)で,半分は高周波無線回路屋として,半分はシミュレーションプログラマとして経験を積んだ. 2013年に自動車部品業界(ミネベアミツミ・ユーシン)へ移ると,ちょうど過去の経験を活かせるミリ波レーダが車に載り始めた時期と重なり,これが天職となった.同時に,回路屋から信号処理プログラマへ転向. 国プロ「DIVP」へミリ波レーダ専門家として召集されたことが縁で,中核組織である神奈川工科大学へ移る.現在は,現実世界のミリ波レーダモジュール開発ではなく,仮想世界の三大センサ(カメラ・LiDAR・ミリ波レーダ)のシミュレーションモデル開発に従事.


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コース

 1日コース

カテゴリ

 回路・電子部品

シリーズ

 

特徴

 オンライン同時開催セミナ
 ビギナ
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キーワード

 CMOS
 シミュレータ
 高周波
 高密度実装
 市場動向
 通信

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