システムの高速化に伴って,信号の反射やクロストーク・ノイズが顕在化してきたことに対し,分布定数回路を基礎から理解して対策を講じる必要がある.分布定数回路は,従来の集中定数回路的な考え方とは全く異なる考え方をとらなければならないことが多い.
本セミナでは,信号の反射やクロストーク・ノイズ対策に用いられる解析技術を,パソコンによる演習を中心として解説する.そして,ボード設計上必要な分布定数回路を理解して自ら解析できるようにする.また,ボードの特性インピーダンスの決め方や計算の仕方,ibisデータから素子特性を求める方法,反射波形のいろいろな解析方法,クロストークの解析方法などについて,主にExcelや伝送線路パラメータ解析ソフトウェアの評価版などを用いて,やさしい数式を交えながら,理解・応用できるようにする.
※ 本セミナは,同講師による「高速ボード設計のためのシグナル・インテグリティ入門」を改題したものです
1.ボードの基本
1.1 ボードの断面図からパターン定数を求める
1.2 GreenExpressV2
1.3 ボードの層構成の決め方
2.反射のしくみと対策
2.1 図表による反射の解析方法
2.2 ドライバの駆動能力と反射
2.3 最適なダンピング抵抗の求め方
3.反射の解析(演習)
3.1 IBISファイルとは
3.2 IBISファイルから出力静特性を求める
3.3 ドライバの駆動能力と出力抵抗
3.4 格子線図による演習
3.5 Bergeron図表による演習
3.6 Excelによる演習
3.7 Spice(Micro-Cap)による演習
4.クロストークとその対策
4.1 クロストークの発生原理と理論解析
4.2 クロストーク対策(パターン・ギャップを離すだけではない)
4.3 演習
●対象聴講者
・ボード設計を人任せではなく自分でもやってみたい方
・信号の反射やクロストーク・ノイズの発生原理を知りたい方
・ボードの特性インピーダンスやダンピング抵抗の意味を理解したい方
・分布定数回路の解析方法を身につけたい方
●講演の目標
・信号反射やクロストーク・ノイズの原理が理解できる
・ダンピング抵抗の意味が分かり,最適な値を決めることができる
・ボードの層構成の決め方を理解できる
・反射とクロストークの解析方法が身につく
・集中定数回路と分布定数回路の違いが理解できる
●講演の参考書
・碓井 有三;『
ボード設計者のための分布定数回路のすべて』,自費出版,2004年10月.
・碓井 有三;「高速システム設計における分布定数回路の考えかた」,Design Wave Magazine 2003年9月号.
●受講者が持参するもの
・Microsoft Excelと指定したソフトウェアをインストール済みのパソコン
・電卓
・定規
・鉛筆
・消しゴム
※ 講義の中で,以下のソフトウェアを使用します.あらかじめ,指定したURLからソフトウェアをダウンロードしてパソコンにインストールし,持参してください.
・
GreenExpressV2 評価版(有効期間3週間)
評価版ダウンロード:
http://www.windward.co.jp/evaluation.html・
SPICE(Micro-Cap) 評価版ダウンロード:
https://www.toyo.co.jp/page.jsp?id=7557・反射やクロストークの解析ツール(Excelによる自作ツール)
ダウンロード:
http://homepage3.nifty.com/usuiy/tool/tool.htm