不具合を作り込まない組み込みC言語プログラミング技法

不具合を作り込まない組み込みC言語プログラミング技法
―― MISRA-C規約を理解して抜本的にコーディング品質を改善


【開催日】2012年10月12日(金) 10:00-17:00 1日コース
【セミナNo.】ES12-0094  【受講料】16,000円(税込)
【会場】東京・巣鴨 CQ出版社セミナ・ルーム [地図]
セミナ会場

 組み込みソフトウェア開発において,C言語は市場70%を占める主力言語である.また,プログラム・コードは90%以上が人手によるコーディングで作成されている.このような状況下で,コーディング・ミスに起因する不具合は,後半工程の不具合件数の30%~50%を占めている(データ出典:経済産業省 2010年度版組込みソフトウェア産業実態調査報告書).
 これに対して,車載機器のような高信頼性が必要な装置では,危険なコードを作り込まないためのコーディング・ガイドライン(コーディング・ルール)を用いることで,不具合の大幅な低減を実現している.このようなガイドラインのデファクト・スタンダードと言えるのが,英国Motor Industry Software Reliability Associationが編さんした,通称「MISRA-C」である.ここでは,MISRA-Cガイドラインのエッセンスを紹介し,また演習を交えながら,日常の組み込みソフトウェア開発におけるコーディング品質の向上に有効なテクニックを説明する.

※ 『組込み開発者におくるMISRA‐C:2004』(日本規格協会 発行)などで解説されているMISRA-Cルールについて疑問のある方は,事前に事務局までメールで質問内容をお知らせください.当日,講師が回答いたします.

1.なぜコーディング・ルールが必要か
 1.1 信頼性と安全性
 1.2 V字モデルの土台である製造工程の品質レベルを確保する
 1.3 コード特性の均一化
2.MISRAとは
 2.1 アウトライン
 2.2 MISRA-Cは,英語で言うとQueen's English.正しい言葉を学べば,方言も理解できる
 2.3 C90とC99
 2.4 MISRA-Cの特徴
 2.5 適用範囲と限界
3.ソフトウェア・メトリクスについて
 3.1 いろいろなメトリクス
 3.2 ルールの検証方法
4.ルールの種類と逸脱(現場での運用方法)
5.MISRA-Cに登場する用語について
 5.1 副作用と副作用完了点
 5.2 ブール値
 5.3 潜在型
 5.4 ラップ・アラウンド
 5.5 平衡化
 5.6 符合属性
 5.7 複合式
6.演習
 6.1 どのように見つけるか
 6.2 どのようにルールに適合させるか
7.コーディング・ガイドの作り方
8.コード・レビューにおける注意事項

●対象聴講者
・C言語を使っている方 
・コーディング品質に興味を持っている方 
・MISRA-Cについて学びたい方

●講演の目標
・MISRA-C2004のルールについて,内容と運用方法を理解できる
・スタイル・ガイドの例を学び,自社のコーディング・ガイドが作成できるようになる

●参考文献
・舘 伸幸;「多くの危険に満ちている"C言語",安全に使うためにはコーディング・ガイドラインが不可欠」,Tech Village,2012年8月.
・MISRA‐C研究会;組込み開発者におくるMISRA‐C:2004 ― C言語利用の高信頼化ガイド,日本規格協会,2006年10月.
インターフェースZERO No.1,CQ出版社,2012年3月(第12章,第13章を本セミナの講師が執筆しています).

●受講者が持参するもの
 筆記具.


【講師】
舘 伸幸 氏〔組み込みソフトウェア・エンジニア 〕
 1983年より半導体メーカ系設計会社に勤務.開発支援装置設計を経て,組み込みソフトウェア設計を担当.現在はマネージメントと技術の二足のわらじ状態.SESSAME会員.IPA高品質技術部会所属.


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