永久磁石同期モータとその駆動方法(2) ベクトル制御編

永久磁石同期モータとその駆動方法(2) ベクトル制御編
―― モータのモデル化からEVへの適用まで


【開催日】2012年8月11日(土) 10:00-17:00 1日コース
【セミナNo.】ES12-0058  【受講料】14,000円(税込)
【会場】東京・巣鴨 CQ出版社セミナ・ルーム [地図]
セミナ会場

 EVの駆動に用いられる永久磁石同期モータを含む交流モータを可変速駆動するために,可変電圧可変周波数(VVVF)電源を用いることがある.その機能を果たすのが「インバータ」である.永久磁石モータは,直流モータと異なり,ただインバータを接続して電圧を印加すれば回転するわけではなく,回転界磁の向きに応じて,インバータが出力する電圧を調節し,永久磁石同期モータの電流の振幅と位相を適切に制御する必要がある.これが「ベクトル制御」である.
 ベクトル制御は,永久磁石同期モータの電圧方程式に立脚し,これを座標変換した式をベースに制御系を構成する.ここでは,電圧方程式,制御理論など,物理現象を数式で記述する.すなわち現象と数式を結び付けて考えるセンスを身に付けていただきたい.実機を動作させるには,理論と現象を同時に考える能力が不可欠である.
 なお,本セミナでは,インバータや永久磁石同期モータを理解していること,および電磁気学や三相交流回路理論を含む電気回路の基礎を修得していることを前提に解説する.

1.永久磁石同期電動機のモデル化
 1.1 永久磁石同期電動機の電圧方程式
 1.2 dq座標変換
 1.3 dq座標軸上の永久磁石同期電動機の特性

2.永久磁石同期電動機のベクトル制御
 2.1 システム構成
 2.2 回転角の検出
 2.3 電流制御系の構成
 2.4 上位制御系の構成

3.実際への適用
 3.1 永久磁石同期電動機のベクトル制御によるEV駆動
 3.2 DC/DCチョッパによるバッテリの充放電制御
 3.3 その他

●対象聴講者
・電磁気(電流が流れると磁界ができ,コイルに鎖交する磁束が変化すれば電圧が発生すること)をご存知の方
・電気回路の基礎知識のある方(オームの法則をご存知の方,インダクタンスおよびコンデンサの電流,電圧の関係を理解できる方,無効電力の概念が理解できる方)
・簡単な制御理論が理解できる方(フィードバック制御,フィード・フォワード制御,ブロック線図,伝達関数,PID制御の語の意味を理解できる方)

●講演の目標
・EV駆動のためのモータ制御技術に関する体系が見える
・上記の結果として,自分で勉強する際の要点が分かるようになる


【講師】
近藤 圭一郎 氏〔千葉大学大学院 工学研究科 准教授 〕
 早稲田大学理工学部卒.鉄道総合技術研究所を経て2007年より現職.パワー・エレクトロニクス,電動機制御とその鉄道応用の研究に従事.博士(工学).技術士.IEEE会員,鉄道車両機械技術協会顧問.


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