実習・新技術擬似共振方式の電源設計

実習・新技術擬似共振方式の電源設計
―― 高効率・低ノイズ化電源の原理と設計法を学ぶ

  

【開催日】2017年5月11日(木) 10:00-17:00 1日コース
【セミナNo.】ES17-0042  【受講料】29,000円(税込)
【会場】東京・巣鴨 CQ出版社セミナ・ルーム [地図]
セミナ会場

 従来のスイッチング電源はフライバック方式やRCC方式が主流で製品化として採用されていた.近年は,電子機器の小型化,軽量,高効率,低ノイズのさらなる市場の要求が求めれ,従来の方式では実現に限界があり,SW電源の新技術を理解し製品化することが,エンジニアの課題となってきました.
 そこで今回,回路の簡単さと特性の良さからスイッチング電源の中で最近注目されている,擬似共振電源のセミナを企画した.擬似共振は半導体のマニュアルからはノウハウが得られにくく,トランス磁気部品を含めた総合的な実践学習することが最適な設計方法を知る手法と考え,ここでは,擬似共振方式の原理と設計法について,ハード・スイッチングと比較しながらの実験を交えて理解しやすく講義する.
 実験では,メイン基板一枚に従来方式と,擬似共振方式とサブ基板を載せ替え,その性能の比較を学ぶ.このボードは,受講者が持ち帰って実験用のDC-DCコンバータ(入力24V,出力12V 12W)として使用もできる.

1. 擬似共振回路とは
 1.1 共振電源とは
 1.1.1 ハード・スイッチングとソフト・スイッチング
(ゼロ電圧スイッチング(ZVS),とゼロ電流スイッチング(ZCS))
Ⅰ.2 共振電源の方式
  1.2.1 電流共振,電圧共振,部分共振,擬似共振
2. 擬似共振方式の利点
 2.1 ハード・スイッチングと擬似共振の比較
3. 設計
 3.1 擬似共振方式の設計
  3.1.1 出力電力と周波数
  3.1.2 トランスの各巻線の巻数比の設定
  3.1.3 各部品の実効電流の計算(トランス,FET,出力コンデンサ)
 3.2 トランスの設計
  3.2.1 コアの決定
  3.2.2 磁束と各巻線の巻数
  3.2.3 電線径の決定
4. 実験
 4.1 ギャップと飽和の関係
 4.2 擬似共振の効用の確認

電源基板にトランスと制御基板を実装・配線したようす<br/>
電源基板にトランスと制御基板を実装・配線したようす

ボトム・スキップ動作の波形<br/>
ボトム・スキップ動作の波形


●対象聴講者
・初級スイッチング電源技術者
・スイッチング電源技術を知りたい方

●講演の目標
擬似共振方式の効用が理解でき,回路設計の基礎を理解する.


【受講者が持参するもの】
不要

【講師】
鶴谷 守 氏〔パワーアシストテクノロジー(株) 取締役 技術部長〕
 元サンケン電気勤務.大型整流器電源から産業・民生機器用などのスイッチング電源の開発に従事.


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過去に受講された方のコメント

  • 共振による低損失化の内容が主な目的でしたが,磁気素子の考え方を説明頂けたので, 大変参考になった.(30代,機器開発エンジニア)
  • 疑似共振電源の動作原理,特長を知りたかったが,動作も確認出来,理解が深まった.(40代,装置開発エンジニア)
  • 疑似共振方式の基本を知りたかった.実験と講義の両方でわかりやすく基本の理解を体験することが出来ました.しっかり,復習したいと思います.(30代,機器開発エンジニア)
  • トランスの設計や共振電源の説明が聞きたかったので,セミナの内容には非常に満足している.(40代,装置開発エンジニア)
  • 疑似共振コンバータの動作原理を聞きたかったが,コンバータ自体の動作に関しては大まかに理解できて満足することができた.(20代,装置開発エンジニア)
  • 疑似共振の動作,設計について聞きたかったが,テキスト,説明で満足できた.(30代,ボード開発エンジニア)
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コース

 1日コース

カテゴリ

 回路・電子部品

シリーズ

 電源回路実務設計シリーズ

特徴

 基板付き
 実習

キーワード

 アナログ
 ノイズ
 研究開発
 消費電力
 電源

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