ソフトウェア開発の品質を上げる,仕様書や設計書のレビュー技術

ソフトウェア開発の品質を上げる,仕様書や設計書のレビュー技術
―― ソフトウェア・ドキュメントレビュー入門

  

【開催日】2015年2月12日(木) 10:00-17:00 1日コース
【セミナNo.】ES14-0149  【受講料】24,000円(税込)
【会場】東京・巣鴨 CQ出版社セミナ・ルーム [地図]
セミナ会場

 ソフトウェアへの品質要求が高まる中,その品質をどう保証するかは,ソフトウェア技術者にとって重大な課題と言える.信頼できる製品の品質は,その製品を作り出す開発者の仕事に基づくものである.そして,開発者の仕事は,ソフトウェア開発の過程で,その成果をプログラムのみならず,仕様書や設計書として表されなければならない.
 本セミナでは,開発プロセスや製品の品質を保証するために行う,仕様書や設計書などの開発文書に対するドキュメントレビュー技術を学ぶ.品質に対するレビューの意義を確認し,特にドキュメントに対するレビューがどのように行なわれるべきか,その意味と方法を学ぶ.
 また,ドキュメントレビューを,単に文書の表面的な検査だけでなく,開発文書としての論理性や合目的性に対する記載,それらを表現する上でのわかりやすさなど,文書指摘の視点を改めて考察する.
 そして,ドキュメントレビューを,開発プロセスと製品の品質向上,さらに人材育成にもつなげるための一方法である「文書診断」を紹介する.この「文書診断」によって,開発文書が開発業務そのものを映す鏡であり,ドキュメントレビューを,チームと自身の仕事のレビューとして運用するきっかけを与える.

1.ドキュメントレビュー概論
 1.1 レビューの位置づけと種類
 1.2 レビューの有効性
 1.3 ドキュメントレビューとは
 1.4 ソフトウェア文書診断
 1.5 文書診断によるドキュメントレビュー

2.文書診断の実践
 2.1 診断項目の確認
 2.2 指摘事例
[演習] 診断演習
[実習] ドキュメントレビュー実習

3.図表のドキュメントレビュー
 3.1 図・表・文章
 3.2 図表のレビュー
 3.3 表の例
 3.4 図の例:UMLダイアグラム
[演習] UMLダイアグラムが表現していること, していないことを知る

●対象聴講者
・ 各種開発文書の作成担当者
・ 各種開発文書の査読担当者
・ ソフトウェア開発成果物のレビュー担当者
・ 開発チームのマネージャ,リーダー
・ レビューに関わる組織の管理職,職場リーダー
・ その他,プロセスと成果物の品質向上を実現したいソフトウェア開発の業務従事者

*「本セミナは,同講師によるセミナ「ソフトウェア開発成功のカギを握る仕様書や設計書の書き方,まとめ方」を受講した後に,受講することによって,開発文書のとらえ方をより系統的に学べます.ソフトウェア開発において,書く側の視点からドキュメンテーションを学んだ上で、読む側の視点であるドキュメントレビューを学ぶことで,理解がより深まります.

●講演の目標
・ ソフトウェア開発プロセス上のドキュメントレビューの意義を理解し説明できる.
・ ドキュメントレビューの方法を学び,業務に展開できる.
・ ドキュメントレビューを実施し,品質向上につながるレビュー報告書を作成できる.


【受講者が持参するもの】
筆記用具

【講師】
塩谷 敦子 氏〔合同会社イオタクラフト 代表社員〕
 民間の研究所における6年間の情報システム基礎研究のあと,自動車分野の組み込みソフトウェア開発企業にて,開発現場のノウハウを基にした教育カリキュラムや開発支援ツールの製品化と事業化に10年間携わってきた.現在は,2007年10月に友人と設立した合同会社イオタクラフトを活動の場として,IT教育企業と組み込みシステム関連企業向けにソフトウェア・ドキュメンテーションのセミナや教育研修を実施している.併せて,開発現場でのソフトウェア・ドキュメント診断(仕様書や設計書の改善支援)などの実務指導などを行っている.


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コース

 1日コース

カテゴリ

 組み込みシステム

シリーズ

 

特徴

 演習あり
 実習

キーワード

 ソフトウェア
 開発手法
 技術教育
 品質管理

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